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嫌われる「脂肪」ですが、実は人の体には脂肪細胞が2種類存在します。ひとつは「白色脂肪細胞」と呼ばれる、脂肪滴を蓄える(従来イメージ通りの)脂肪。もうひとつが「褐色脂肪細胞」と呼ばれる脂肪を燃焼させ減量していく脂肪。

通常は全身に300億個もの白色脂肪細胞がありますが、過食などで肥満になると白色脂肪細胞も肥大化し10倍まで大きくなります。

褐色脂肪細胞は、鉄成分を含むことで茶色く見える特殊な脂肪細胞で、この褐色脂肪細胞の大きな特徴は、「脂肪を燃やして熱を生産」し、基礎代謝が上がり減量する、という機能があります。

※当院で培養した褐色脂肪細胞

褐色脂肪細胞は10代をピークに年齢とともに減少します。褐色脂肪が減ると、基礎代謝がガツンと減りますので、太りやすい体質に変化していくのです。

褐色脂肪細胞は30代ぐらいまでは高い活性が維持しています。それが40代ぐらいから劇的に褐色脂肪の量・活性とも低下していきます。

「年取って代謝が悪くなった」とよく聞きますが、その原因はまさに褐色脂肪の劣化なのです。

体重60Kgの方がウォーキング1時間しても180Kcalにしかならないのです。毎日1時間のウォーキングは、忙しい現役世代には難しいのではないでしょうか?

40〜50代中年だと男女ともに、20歳の頃と比べて基礎代謝が 200Kcal減っています。 この200Kcalの差が若い時との差で、褐色脂肪を補充すれば解決するのです。

注)精神的健康等も含めて運動自体は推奨されます。ただし減量目的に限ると非効率です

黄色線は松岡院長の減量成果です。

治療開始して

の減量に成功しています。

松岡院長が急激に痩せていく結果を見て、院内の男性社員が続き、現在多数のモニター患者様が減量成果をあげています。

褐色脂肪は、寒冷刺激・カプサイシン刺激・肩甲骨マッサージなどで一瞬活性化します。でも効果は一瞬です。一日中活性化してくれないとダイエット効果はないのです。

* 厚生労働省届出番号 #FC3180091

**再生医療治療計画2種 #PB320xxx

褐色脂肪の活性・量が減った成人は、肥満の道を突き進みます(図表下段)。思いがけず、肥満の道に入ってしまった方を対象に、褐色脂肪を増やす事で、上段の太らない体に、移行させるのです。

Journal of Japanese Biochemical Society 89(6): 917-920 (2017)
褐色脂肪細胞およびベージュ脂肪細胞の制御機構と臨床的意義
米代 武司,梶村 真吾, カリフォルニア大学サンフランシスコ校糖尿病センター

周囲,鎖骨上窩部,腋下部,傍脊椎部などである(図1).このうち,肩甲骨間のBATの遺伝子発現パターンはマウスの古典的褐色脂肪細胞とよく似ていることから,ヒト肩甲骨間のBATは古典的褐色脂肪細胞により構成されていると考えられている.この肩甲骨間BATは新生児や乳幼児で認められるが,成人では認められない.成人のBATは鎖骨上窩下部や腋下部,傍脊椎部に分布している(図1).著者らのグループは,成人の鎖骨上窩部のBATから単一クローンに由来する細胞株を樹立してトランスクリプトームを解析し,その遺伝子発現プロファイルがマウスベージュ脂肪細胞と酷似していることを明らかにした.これらの事実から,成人が持つBATは主にベージュ脂肪細胞により構成されていることが示唆された.このことは,成人のBAT活性が夏に最小になり,冬に最大になる,すなわち誘導性および可塑性を持つという事実によっても支持される.なお,ヒトでは,褐色脂肪細胞で構成される組織と,ベージュ脂肪細胞で構成されている組織の両者が総じて“BAT”と呼ばれている点には注意されたい.
FDG-PETでは,糖取り込み活性を指標にBATの代謝活性を定量的に評価することができる.ヒトBATの代謝活性は加齢とともに徐々に低下するが,その機能低下速度は,褐色脂肪細胞とベージュ脂肪細胞の間で大きく異なる.前述のように,古典的褐色脂肪細胞で構成される部位(肩甲骨間など)のBATは新生児では豊富に存在するものの,乳幼児期以降に急速に退縮し,青年期以降ではほぼ認められなくなる(図1).それに比べ,鎖骨上窩部などのベージュ脂肪細胞で主に構成される部位のBATにおける加齢変化は緩やかである.たとえば日本人の場合,成人した時点で約50%の人で鎖骨上窩部および傍脊椎にBATが検出され,50代でも10%程度の人で保持されている.以上を踏まえると,肥満予防のためのターゲットとしては,肩甲骨間のBAT(古典的褐色脂肪細胞)よりもむしろ,鎖骨上窩部などのBAT,すなわちベージュ脂肪細胞が第一候補となる.

黒い着色部がBAT優位。左細身者、右肥満者

N Engl J Med. 2009 Apr 9;360(15):1500-8. doi: 10.1056/NEJMoa0808718.

Cold-activated brown adipose tissue in healthy men.  W.D.M Lichtenbelt

青い点が褐色脂肪を示す。左は細身若年者、中は若年肥満者、右は中年肥満者

Martínez-Téllez, et al. The impact of using BARCIST 1.0 criteria on quantification of BAT volume and activity in three independent cohorts of adults. Scientific Reports. 8. 10.1038 (2018)

画像の方がわかりやすいので、論文から抜粋してますが、中年肥満者の筆者(43歳、元75Kg)にとっても残酷な現実です。

太れば太るほど褐色脂肪活性は劇さがりし、年齢にも比例して褐色活性が落ちます。これまた残酷な現実データです。

当院でも肥満治療や糖尿病をしていると、「食べてないんですけど太ります」という方がいらっしゃいます。「どうせ隠れてお菓子食べてるんでしょ」という声も聞こえてこなくもないですが、本当に摂取カロリーは低くても太る人が意外とたくさんいます。私の診療実感としては2-3割いらっしゃる気がします。

肥満者では、皮下組織におけるノルアドレナリンの分泌が異常に低い*ことが知られています。褐色脂肪や中間体のベージュ脂肪はノルアド刺激がなくなると、白色脂肪に分化してしまうので、定期的なノルアド分泌刺激が必要になります。

すでに肥満の方の場合、皮下組織におけるノルアド濃度はかなり減少しており、白色脂肪からエネルギー放出する信号も伝わらず、白色脂肪は脂肪滴を溜め込んだまま反応しなくなります。これが慢性肥満の原因です。

そこで皮下白色脂肪にノルアド刺激を与えてあげて、脂肪滴を減らしてエネルギー放出する体制を整えます。

* Neurosci Biobehav Rev. 2009; 33(2): 116–124. Sympathetic Nervous System Behavior in Human Obesity. Kevin P. Davy

実は病名(症候群)としても学会では認識されており、アメリカ肥満学会会長が唱えるMONALISA仮説=交感神経低反応性肥満症と呼ばれています。アジア人には多いと言われている肥満原因なのです。

ヘレネクリニックでは、交感神経刺激薬を皮下組織に極々微量皮下投与します。そうすると、エネルギー放出シグナルが止まっていた白色脂肪たちが、急に活動するようになります。動き出しさえすれば自律神経の乱れは改善し、脂肪燃焼が加速し始めます。

東京大学(理科1類)中退

2003年慶応義塾大学医学部卒業

同年 慶応義塾大学病院麻酔科勤務

2004年けいゆう病院麻酔科、ICU勤務

2006年湘南美容外科参画

2009年湘南美容外科副総括院長歴任

2013年ヘレネクリニック創設

2015年ヘレネ幹細胞外来開始

ハーバード大学医学部PGA所属

北京大学経済学部 EMBA卒業

紺綬褒章受賞

2005年より湘南美容外科で副総括院長として美容と脂肪幹細胞治療に従事する。

2011年自身が甲状腺癌に罹患したことを受け、患者の立場で幹細胞全身投与の研究と臨床応用に取り組む。以来、年間1000人以上の幹細胞治療に当たる。肥満や糖尿病を患う患者が多いことから、2018年から従前の治療でなく細胞を使った肥満・糖尿病治療の研究・臨床応用に着手。2020年満を持して、褐色脂肪細胞の治療法を患者様に提供するに至る。

2008年旭川医科大学 卒業

2008年昭和大学 形成外科入局

2010年 千葉県救急医療センター形成外科

2015年 表参道ヘレネクリニック院長

【所属学会等】

 ・日本形成外科学会 専門医

 ・日本美容外科学会(JSAPS)正会員

 ・日本美容外科学会(JSAS)正会員

 ・創傷外科学会

医大卒業後、形成外科で有名な昭和大学形成外科医局に所属し専門医を取得。その後、大手美容外科の院長を歴任し、2015年より表参道ヘレネクリニック院長を歴任。現在、同医療法人HELENE理事長として、形成外科に留まらず再生医療を精力的に行なっている。

<外来診察>

褐色脂肪減量についてリスクも含めて詳しくご説明します。

<褐色脂肪分化剤注入>

両側鎖骨のあたりに注射で分化剤を注入します。痛みはあまり感じません。

鎖骨のあたりに注射でお薬を入れていきますが、痛覚が鈍い場所なので、痛みはあまりありません。

培養室で培養に使う培地が主成分で、極少量の薬剤がミックスされています。薬剤へのアレルギーや注射後の内出血などが極稀に想定される合併症です。

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培養映像
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元厚生労働大臣細川律夫先生
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