【バットで殴られたような人生最悪な痛み】脳卒中とは?症状、予防のポイントまで解説

脳卒中はかつては、日本人の死亡原因の第1位でしたが、1970年代をさかいに徐々に死亡数は減少。

2015年度の厚生労働省人口動態統計では、死因順位の1位は悪性新生物、2位は心疾患、3位は肺炎で脳卒中は4位となりました。

しかし、脳卒中の全死亡者数に占める割合は約9%と依然として高く、脳卒中が原因で年間11万人以上の方が亡くなっています。

そのうち脳梗塞による死亡は6万人を超えている現状があります。

死亡数減少の背景には治療の発達とともに、予防医学の発達がその要因と言えるでしょう。

すなわち、脳卒中は発症前の予防行動で未然に防げる疾患でもあると言えるのです。

脳卒中の予防をするためには、まず脳卒中を知ることが大切です。

 

本記事では、脳卒中の三大疾患について詳しく解説していきます。

脳卒中に予防行動の参考になれば幸いです。

 

脳卒中三大疾患

 

脳出血

脳出血とは高血圧など種々の原因により脳内の動脈が破錠し、脳実質内に出血を来した病態のことを言います。

主な原因となるのは、高血圧、嚢状動脈瘤破裂、脳動静脈奇形の破錠、もやもや病、硬膜動静脈瘻などがあります。

予防的観点から大切になってくるのは高血圧です。

日常生活のなかで血圧のコントロールを行うことが、脳出血予防のためには重要なポイントの一つと言えます。

症状は出血部位によってかわりますが、主な症状としては、手足のしびれや麻痺、感覚障害や不随意運動、激しい頭痛や嘔気嘔吐、めまい、てんかん発作などがあります。

このような症状があれば、脳に異常があるサインです。

小さな違和感であっても受診することをおすすめします。

 

脳梗塞

脳梗塞とは脳動脈が閉塞し、その灌流域(臓器や組織、細胞に液体を流す場所のこと)に虚血が起こり、組織が壊死に陥る病態のことを言います。

分類としては、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症、ラクナ梗塞などがあります。

症状はそれぞれの梗塞の種類によって変わりますが、主に麻痺やしびれ、失語、意識障害、運動障害、感覚障害などがあります。

意識障害など重篤な症状があれば、すみやかに受診が必要です。

また軽い症状であっても、時間とともに症状が悪化したり、後遺症につながることがあったりと、のちに影響を及ぼすこともあります。

そのため、このような症状があれば、早めの受診が大切です。

 

クモ膜下出血

クモ膜下出血は主にクモ膜下腔内の出血の破錠によって、クモ膜下腔へ出血が生じた病態のことを言います。

脳卒中のうち約10%。日本で人口10万人に対して約20人の患者がいると言われています。

発症の原因で最も多い脳動脈瘤破裂による場合は、死亡や重度の後遺症の割合が高くなる病気です。

主な症状は突然の激しい頭痛(バットやハンマーで殴られたような、人生最悪な痛み)です。

症状が軽い場合でも突然であることが重要です。

このほか、悪心・嘔吐・意識障害、けいれんがあります。

クモ膜下出血は診断の遅れが転帰の悪化を招くため、迅速な対応が必要です。

このような症状が出た場合は、一刻を争う状況ですので、すぐに受診をする必要があります。

 

脳卒中予防のポイント

 

①規則正しい生活

脳出血は生活習慣病ともいわれています。

規則正しい生活を送ることが予防の大きな近道になります。

規則正しい生活を送ることで、血圧やコレステロールのコントロールにもつながります。

食事、睡眠、休息など、忙しい生活のなかでおろそかになりがちなことも多いでしょう。

いま一度、自身の日常生活を見直すことをおすすめします。

一度にたくさんのことは難しくても、日常生活のなかのどれか一つを意識するだけでも予防につながります。

 

②適度な運動

脳卒中予防のためには適度な運動も大切です。 

適度な運動は血圧やコレステロールをコントロールしてくれる役割があります。

 とはいえ、今まで運動をしたことがないという方が、急にハードな運動をするのは危険です。 

もともと血圧が高い方の場合は、逆に運動をすることが危険になることもあります。 そのため、それぞれに合った無理のない運動をゆっくりと行うことをおすすめします。 軽い散歩やストレッチなど毎日少しの時間継続できる運動を行ってみましょう。

 

③異変を感じたらすぐに受診

脳卒中は早期発見、早期治療が原則です。

異変を感じたら迷わず受診しましょう。

そのためにも、脳卒中の症状を知り、異変に気づけるようにしておくことが大切です。

脳卒中は早期発見ができれば、治療成績もよく、後遺症なく完治する可能性の高い病気です。

逆に治療が手遅れになってしまうと、後遺症が残り、辛い生活を強いられることにもなります。

「あのときに病院に行っていればよかった」という話はよく聞かれることです。

後悔が残らないように、早めの受診を心がけましょう。

 

まとめ:脳卒中は予防が大切

治療や予防の進歩によって脳卒中の死亡率は下がりつつある現代ですが、依然として脳卒中により命を落とす方や後遺症に苦しまれている方が多くいます。

「あのとき早めに受診しておけばよかった」

「もっと健康に注意していればよかった」

そのような後悔をしても、時間を巻き戻すことはできません。

防げない状況もありますが、脳卒中は予防することで発症率を下げられる病気です。

健康なうちから、自身の体と向き合い、脳卒中予防を意識した生活をすることが大切です。

 

突然死のリスクもある脳卒中は前兆などがあまりないので、まずは身体の状態を詳しく知るために早期受診のお勧めをします。

 

表参道ヘレネクリニックでは体に負担のかからない再生医療を得意としており、いきなり治療に踏み出せない方の為にも事前カウンセリングを実施しています。

脳卒中は、肥満、過度の飲酒、喫煙などの生活習慣にも関係しておりますが、生活習慣を改善をするのは一般的に難しいといわれています。

そこで自己幹細胞を活用する「再生医療」を用いれば、自身の細胞を使って体内の弱っている細胞を修復し、様々な疾患、合併症の予防改善が可能なのです。

「気にはなるけど、 本当に今から予防が必要か判断できない」 「治療するか決まっていないけど、 まずは話を聞いてみたい」 そんな場合も全く問題ありません。気付かないうちに生死をさまようリスクを抱えている場合もございますので、ぜひ一度お気軽にお問合せくださいませ。

・お問合せフォーム(LINE・We Chat・メール対応):https://stemcells.jp/contact/

【再生医療外来】 03-3400-2277

 

 

【参考文献】

岡庭豊(2020)『イヤーノート2021内科・外科』メディックメディア

「脳卒中予防の提言」(2017)心房細動による脳卒中を予防するプロジェクト実行委員会

 http://www.jsa-web.org/wp-content/uploads/2021/03/TASK-AF_tool_03_2021.pdf

「脳卒中予防十か条」(2018) 公益社団法人日本脳卒中協会

http://www.jsa-web.org/citizen/85.html

 

 

監修:医師 津田康史