【かつての国内死因第1位】脳梗塞を発症したらどうすれば?治療方法や費用について解説します

日本における脳血管疾患の死亡率は1950年代〜1960年代にかけてトップとなり、国民病と呼ばれました。

しかし1980年からは治療方法が確立され、健診で早期発見できるようになったことから減少傾向にあります。

減少傾向にあるとはいえ、死に直結する危険な病気であり未だに日本人の死因第3位に位置している疾患となっております。

脳梗塞は早期に適切な治療を受けなければ、日常生活に支障をきたすような後遺症をきたしたり、最悪の場合死亡してしまう可能性があります。

 

本記事では、実際に脳梗塞になったらどのような治療があるのか、脳梗塞の早期治療にはどのようなものがあるのか、どれくらい費用が必要になるのかといった悩みを解決するために

発症直後の治療方法と費用面について解説していきます。

本記事を読んでいただき、少しでも不安を解消してもらえれば幸いです。

 

 

脳梗塞は急性期治療が大切

脳梗塞を発症したら、早急に治療をはじめることが大切です。

異常を感じたらすぐに受診し、適切な対処をすることで、治療効果はもちろん、その後の経過も良くなります。

では、急性期の脳梗塞の治療にはどのようなものがあるのか解説していきます。

 

薬物療法

 

血栓溶解療法

脳の血管に詰まった血栓を薬剤で溶かし、血流を再開させる方法です。

脳梗塞発症語4時間以内の場合に限りますが、「t-PA」という血栓溶解剤を静脈にて点滴する治療方法が最優先に行われます

 

抗凝固療法

血液凝固因子の働きをおさえるヘパリンやアルガトロバンという薬剤を静脈にて点滴し、フィブリン血栓の形成をおさえる治療方法です。

発症後から48時間以内で、心原性脳塞栓症を除く比較的大きな脳梗塞に適しています。

 

抗血小板療法

血小板血栓ができるのをおさえる治療方法です。

静脈点滴で投与されるオザグレルや経口投与されるアスピリンといった薬で、血小板の働きをおさえます。

心原性脳塞栓症を除く脳梗塞に用いられ、急性期の治療において広く選択されている治療方法です。

 

抗浮腫療法

脳梗塞により生じた浮腫に対して適用される治療方法です。

グリセオールやマンニトールといった薬剤を静脈点滴にて投与します。

 

脳保護療法

脳梗塞によっておかされた神経細胞の障害に対して、脳梗塞で生じた神経細胞の破壊を防ぐ治療方法です。

使用するエダラボンは脳梗塞発症後24時間以内であれば、どのタイプの脳梗塞にも適応できますが、腎臓の持病のある方は急性腎不全を起こす可能性があるため注意が必要です。

 

外科的治療

 

局所線溶療法

カテーテルを用いて、梗塞を起こした血管へ直接血栓溶解剤を注入する方法です。

梗塞が起きた部位へ局所的に薬を投与するため、効果的な方法だと言われています。

この治療が適応されるのは、発症後6時間以内の場合のみです。

 

血栓除去療法

発症後8時間以内の心原性脳塞栓症の場合は血管内にカテーテルを挿入し、血管を詰まらせた血栓を取り除く血栓除去を行うことがあります。

開頭せずに手術を行えるため、体への負担が少ない方法です。

 

減圧開頭療法

広い範囲に梗塞がおよび、浮腫によって頭蓋内圧が著しく上昇している場合に、救命のために頭蓋骨の一部をはずして脳への圧力を軽減する手術です。

全身麻酔で頭蓋骨を切り取り、頭蓋の内圧が正常に戻ったら、再手術を行い切り取った頭蓋骨を元に戻します。

 

治療のあとはリハビリが大切

急性期を脱したあとに大切なのがリハビリです。

生死をさまよった混乱のあと、ようやく落ち着きを戻してほっと一息つきたいところですが、

リハビリも早期から始めることが大切になります。

 

発症直後にリハビリをはじめることで、麻痺の改善がしやすくなり、日常生活も不自由なく送れるようになるのです。

また、体を動かさなければ、体力や筋力の低下もみられます。

一度低下した体力や筋力を元に戻すのは大変なことです。

後遺症を最小限にし、自立した日常生活が送れるようにするためにも、早期からのリハビリが重要なのです。

もちろん、急にハードなことはできませんので、医師、看護師、理学療法士、作業療法士など、専門スタッフの指導を受けて行うようにすることが大切です。

 

脳梗塞の治療費ってどれくらいかかるの?

脳梗塞の罹患者が増え、治療効果も上がってきた現代。

さまざまな治療方法があります。

しかしその一方で、治療費についての不安を感じる方も多いのではないでしょうか?

治療方法や入院日数によっても費用は変わってきますが、ここでは一般的な費用について解説していきます。

 

脳梗塞での入院費用は1割負担の方で約17万円。

3割負担の方で約50万円の費用がかかります。

しかし、高額医療費制度などもあるので、そのような制度を受ければ、これらの費用よりも負担が軽くなる場合もあります。

また、入院日数が長くなるとその分費用が高くなることもあります。

費用面で不安のある方は、病院に在籍しているソーシャルワーカーなどに相談してみるとよいでしょう。

 

 

まとめ

脳梗塞の治療内容と治療費について解説してきました。

脳梗塞は治療もリハビリも早期発見早期治療が大原則です。

少しでも異変を感じたら、迷わず受診をしてください。

侵襲の少ない方法で治療することも可能ですので、医師と相談しながら病状に合った治療を選択してください。

 

一方で自己幹細胞を活用して、体への負担を和らげながら治療できる「再生医療」の技術も進歩しているため、脳卒中予防に取り組みたい方にはおすすめです。

表参道ヘレネクリニックでは体に負担のかからない再生医療を得意としており、症例数については国内外で8000件を突破、また国際的な基準を上回った証明でもある「GCR:Global Clinic Rating認定」も取得しております。

 

「気にはなるけど、 本当に今から予防が必要か判断できない」 「治療するか決まっていないけど、 まずは話を聞いてみたい」 そんな場合も全く問題ありません。気付かないうちに生死をさまようリスクを抱えている場合もございますので、ぜひ一度お気軽にお問合せくださいませ。

 

・お問合せフォーム(LINE・We Chat・メール対応):https://stemcells.jp/contact/

【再生医療外来】 03-3400-2277

(記事を見て一度無料カウンセリングを受けたいとお伝えしていただければ案内させていただきます)

 

 

【参考文献】

木村哲也(2013)『ゼロからわかる脳梗塞』

 

【参考サイト】

「スマート脳ドック」(2022)

https://smartdock.jp/contents/editor-column/ec003/

「Mindsガイドラインライブラリ」(2006)

https://minds.jcqhc.or.jp/n/pub/1/pub0005/G0000068/0008

 

監修:医師 津田康史