【糖尿病の方が食べてはいけないものとは?】食事に関する注意点について

糖尿病の方が食べてはいけないものはあるのでしょうか?

 

結論として、糖尿病の方が食べてはいけないものはありません。

しかし「食べ過ぎてはいけないもの」はあります。

 

糖尿病を治療する上で重要なことは、食事管理です。

そこで今回は、糖尿病の方が食事する上で注意すべきことを解説します。

現在、糖尿病の方や食事管理に興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

 

糖尿病の方が食べてはいけないものとは?

結論として、糖尿病の方が食べてはいけないものはありません。

ただし、脂質や糖質、塩分などを摂りすぎるのは危険です。

糖尿病や合併症が進行するリスクがあるからです。

これらの病気の進行や発症を防ぐためにも、バランスの良い食事を心掛けましょう。

 

糖尿病の方が注意すべきこと

糖尿病の方が食事に関して注意すべきことをまとめました。

現在、糖尿病の方や健康管理に興味のある方などは参考にしてみてください。

 

【糖尿病の方が注意すべきこと①】適正エネルギーを把握する

自身の適正エネルギーを把握することは重要です。

適正エネルギーを把握し、コントロールすることで肥満や合併症の進行、血糖値上昇を抑えやすくなります。

 

適正エネルギーを調べるためには、自身の標準体重を把握することが必要です。

標準体重の求め方は以下の通りになります。

 

標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22

 

標準体重がわかったら、以下の計算式に当てはめて計算してみましょう。

 

力仕事が多い方は、35×標準体重(kg)=1日の適正エネルギー量(kcal)

立ち仕事が多い方は、30×標準体重(kg)=1日の適正エネルギー量(kcal)

デスクワークが多い方は、25×標準体重(kg)=1日の適正エネルギー量(kcal)

 

1日の適正エネルギーは性別や年齢、1日の活動内容によって異なります。

詳しく知りたい方は、担当主治医や管理栄養士などに確認してください。

 

【糖尿病の方が注意すべきこと②】間食を控え、食事の際はゆっくり食べる

適切なエネルギー管理を行うためにも、間食はなるべく控えましょう。

どうしても間食する場合は、糖質やエネルギーの少ない果物やヨーグルトなどがおすすめです。

 

また、食事する際はゆっくり時間をかけて食べましょう。

時間をかけてよく噛んで食べることにより、満腹中枢が刺激され、食べ過ぎが防止できます。

 

さらに、よく噛むことで唾液が分泌されやすくなり、消化機能が向上して胃腸の負担が減ります。これにより、糖尿病の方が陥りやすい「喉の渇き」を和らげる効果が期待されます。

 

【糖尿病の方が注意すべきこと③】脂質のとり過ぎに気をつける

脂質もとり過ぎると、動脈効果の原因となる脂質異常症を発症するリスクが増えます。

 

脂質には、2つの種類があります。

1つは、飽和脂肪酸です。

飽和脂肪酸は、血液中の悪玉コレステロールを上昇させる作用があります。

 

もう1つは、不飽和脂肪酸です。

不飽和脂肪酸は、血液中の悪玉コレステロールを下げる作用があります。

 

脂質異常症を防止するためには、不飽和脂肪酸の多い食品をとり、飽和脂肪酸の多い食品を控えることが望ましいでしょう。

 

飽和脂肪酸の多い食品の例としては、チーズや肉、卵が挙げられます。

一方で不飽和脂肪酸の多い食品としては、大豆やナッツ、魚などが挙げられるでしょう。

 

肉中心の食生活になっている方は、不飽和脂肪酸の多い食品を積極的に取り入れましょう。

 

【糖尿病の方が注意すべきこと④】塩分のとり過ぎに気をつける

塩分をとり過ぎることで、高血圧や動脈硬化の原因となり、糖尿病の合併症が進むと言われています。

そのため、塩分は適正な量をとるようにしましょう。

 

1日にとるべき塩分の適正量は男女で異なります。

男性の場合は、1日に8g未満。女性の場合は、1日に7g未満の量にとどめましょう。

ただし、既に高血圧などの疾患がある方は、この限りではありません。

気になる方は、担当主治医に確認しましょう。

 

塩分の多い食品の例としては、加工された肉や魚、佃煮や漬物が挙げられます。

好物だからと言って、これらの食べ過ぎには注意が必要です。

 

【糖尿病の方が注意すべきこと⑤】糖質コントロールに気をつける

糖質は、糖尿病のリスクを高めます。

しかし、極端な糖質制限は逆効果です。動脈硬化や腎症を引き起こすリスクが高まるでしょう。大事なのは糖質をとり過ぎず、コントロールすることです。

 

たとえば食物繊維は、血糖値の上昇を抑える作用があります。

また、少量でも満腹感が得られやすいため、食べ過ぎを防止しやすいのです。

 

1日にとるべき食物繊維の適正量は男女で異なります。

男性の場合は1日に21g以上。女性の場合は1日に18g以上とることが望ましいでしょう。

 

食物繊維の多い食品の例としては、キノコや海藻、大豆やかぼちゃなどが挙げられます。

糖尿病の方や、糖質が気になる方は積極的に食物繊維をとりましょう。

 

 

まとめ 

今回は、糖尿病の方が食事する上で注意すべきことを解説しました。

糖尿病の方が食事する上で、食べてはいけないものはありません。

しかし食べ過ぎてはいけないものはあるのです。

 

特に脂質や塩分のとり過ぎは、糖尿病の合併症を発症させ、糖尿病を進行させる原因になります。また、極端な糖質のとり過ぎは糖尿病のリスクを高めるでしょう。

 

食事の際は、血糖値上昇を抑える効果のある食物繊維をとってください。

また、自身が1日にとるべき適正エネルギーを把握することも大事です。

 

適正なエネルギー管理を行うためにも、間食はなるべく控えましょう。

どうしても間食する場合は、ゆっくり、よく噛んで食べると良いです。

満腹中枢が刺激され、食べ過ぎが防止しやすくなります。

 

適切なエネルギーや栄養を摂取し、糖尿病改善や糖尿病防止に努めてください。

一方で自己幹細胞を活用して、体への負担を和らげながら治療できる「再生医療」の技術も進歩しているため、糖尿病に悩んでいる方、防止したい方にはおすすめです。

表参道ヘレネクリニックでは体に負担のかからない再生医療を得意としており、国際的な基準を上回った証明でもある「GCR:Global Clinic Rating認定」も取得しております。

糖尿病で悩まれている方は、ぜひ一度お気軽にお問合せくださいませ。

・お問合せフォーム(LINE・We Chat・メール対応):https://stemcells.jp/contact/

 

 

監修:医師 津田康史