【血圧の正常値はいくつ?】血圧が高い時の対処法について解説

血圧って高いとか低いとか言われるけど、結局、血圧の正常値はいくつなの?

血圧を正常値にするためにできることってある?

病院を受診すると、血圧を測定するように言われることが多くあると思いますが、血圧の正常値や血圧が正常値よりも高い時の対処法について、わからない人って多いですよね。

 

今回の記事では、血圧の正常値について解説し、血圧が高い時の対処法について解説していきます。

 

 

血圧の正常値

血圧の正常値については、下記の表を参照してください。

 高血圧|eヘルスネット(厚生労働省)より引用

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-003.html

 

血圧の正常値は、家庭での測定で上が115未満かつ、下が75未満。診察室での血圧は上が120未満、下が80未満とされています。それ以上になると程度により、正常高値、高血圧などと分類されていきます。

病院で測る血圧と家庭で測る血圧では、高いと判断する数値が若干違ってきます。これは、病院に行くまでの移動や、病院に入ることによる緊張で血圧が上がってしまうことを考慮してのことだと思われます。

血圧は上が140mmHgを越えると、高いと言われ始めます。

 

 

血圧が高いと言われてしまったら?

血圧が正常値を超え、高血圧と判断されるようになったしまったら、どのようなことを行なっていけば良いでしょうか?

高血圧時の対処法を解説していきます。

 

塩分を控える

高血圧になると、一般的に塩分を控えるように言われると思います。

塩分を多く摂取すると、血液内の塩分の濃度が高くなります。血液の塩分濃度を薄めるために、血液中に水分を多く取り入れようとします。その結果、血管内に流れる血液の量が多くなってしまうため、血圧が上がってしまいます。

塩分を控えると、血液中の塩分濃度が下がります。すると、血液中の水分を多く排出して、塩分濃度を濃くしようとします。尿によって水分が排出されると、血管内を流れる血液の量が減少するため、血圧を下げることができます。

塩分摂取基準は決まっており、成人男性で7.5g未満、成人女性で6.5g未満とされています。カップラーメンをスープまで全て飲み干してしまうと、塩分を6g程度摂取することになります。1日の塩分摂取量のうち、ほとんどをカップラーメン1つでまかなってしまうことになります。

塩分の摂取量を守ることは大変かもしれませんが、塩分の摂取基準を意識して食事をするようにしてください。

 

運動をする

運動不足も高血圧の原因になります。

研究では、運動をした群と運動をしていない群で血圧の変化を調べています。結果は、運動をした群の方が、血圧は下がりました。

運動不足、体力不足の人は、血圧が正常値よりも高い傾向があるとされています。肥満の人も同様に血圧が正常値よりも高い状態であることがわかっています。

理由としては、下記の経過が考えられます。

  1. 運動をしない状態が続き体力が低下し、肥満になる。
  2. 肥満の状態では、中性脂肪や血糖の値も高くなってしまうので、血管にダメージを与える可能性が高い状態が続いてしまう。
  3. 当然、動脈硬化にもなるので、血圧は正常値よりも高くなる可能性がでてくる。

 

このような経過から、肥満の方は血圧が高くなる可能性が高いと言われています。

普段から運動不足が気になる方は、できる範囲で運動を開始することをお勧めしたいです。

 

禁煙をする

タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させてしまいます。ちょうど水を流すホースを潰したような状態になるため、血管には圧がかかります。このような状態が続いてしまうと、血管がダメージを受け、徐々に血管が硬くなっていき、動脈硬化へと発展します。

動脈硬化になると血管の柔軟性が失われるため、さらに高血圧になりやすい状態になってしまいます。

タバコは、できるだけ控えるようにしましょう。

 

ストレスを溜め込まない

ストレスがかかると、自律神経の交感神経が興奮します。交感神経は、体を起こし戦闘体制にするための自律神経なので、血管を収縮させ血圧を上昇させます。このような状態が長く続くと、血管が収縮しっぱなしの状態になってしまうので、血圧が正常値よりも上がり、動脈硬化に移行していきます。

ストレスから解放されて、リラックスした状態では副交感神経が働きます。副交感神経は、血管を広げる働きがあるため、血圧を下げることができます。

日頃からストレスを溜め込まないようにすることが重要です。

 

高血圧のリスク

高血圧により、血管が正常の状態を保つことが出来ず、動脈硬化を引き起こす恐れがあります。

動脈硬化は血管が徐々に硬くなるだけで、 主だった自覚症状が現れることはありません。

しかし、動脈硬化が進行すると、その血管に支配された臓器に症状が現れます。 外からはわかりにくく、ほとんどの人が危険に気づかず放置しています。

その結果知らないうちに進行し、血液の通り道が狭くなったり、 血栓ができて詰まったりして、 ある日突然重大な病気を引き起こします。

動脈硬化が原因の病気には、

  • 脳出血
  • 大動脈瘤
  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞 くも膜下出血
  • 一過性脳虚血発作
  • 閉塞性動脈硬化症

など、 突然あなたの命を奪う重大な病気に繋がるものが動脈硬化です。

 

 

まとめ

今回の記事では、血圧の正常値と血圧が高い時の対処法を解説してきました。

自分が普段どのような生活になっているのか、客観的に判断して、高血圧になりにくい生活をしていきましょう。

 

血圧が正常値でないと様々な合併症を引き起こす恐れがありますので、身に覚えがなくても早期受診のお勧めをします。

 

表参道ヘレネクリニックでは体に負担のかからない再生医療を得意としており、いきなり治療に踏み出せない方の為にも事前カウンセリングを実施しています。

血圧の変動については、肥満、過度の飲酒、喫煙などの生活習慣にも関係しておりますが、生活習慣を改善をするのは一般的に難しいといわれています。

そこで自己幹細胞を活用する「再生医療」を用いれば、自身の細胞を使って体内の弱っている細胞を修復し、様々な疾患、合併症の予防改善が可能なのです。

「気にはなるけど、 本当に今から予防が必要か判断できない」 「治療するか決まっていないけど、 まずは話を聞いてみたい」 そんな場合も全く問題ありません。気付かないうちに生死をさまようリスクを抱えている場合もございますので、ぜひ一度お気軽にお問合せくださいませ。

・お問合せフォーム(LINE・We Chat・メール対応):https://stemcells.jp/contact/

【再生医療外来】 03-3400-2277

 

参考文献

・神宮純江, et al. “研究 軽症高血圧における習慣的運動の降圧効果.” 心臓 15.5 (1983): 513-519.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/shinzo1969/15/5/15_513/_pdf

 

監修:医師 津田康史