よくあるご質問
幹細胞はどのようなところにあるのでしょうか
体性幹細胞は体内のさまざまな組織に存在していますが、特に皮下脂肪に多く含まれていることが研究により明らかになっています。
当院では、耳後部の皮膚下脂肪から幹細胞を採取する方法を採用しています。
ホーミング効果って何ですか?
ホーミング効果とは、幹細胞が体内に投与された後、自発的に損傷や炎症のある組織を見つけ出し、そこに集積して修復や再生を促進する生理的な現象を指します。
静脈内に投与された幹細胞は、末梢血液循環に乗って全身を巡り、リンパ系や血管を通じて損傷部位に到達します。そこで血管内皮に接着し、周囲の組織へと浸潤した後、増殖・分化を経て目的の細胞へと変化していきます
なぜ耳後部から脂肪組織を採取するのですか?本当に幹細胞が含まれていますか?
耳後部の皮下脂肪には幹細胞が豊富に含まれており、組織の均一性が高いことが特徴です。腹部や大腿部の皮下脂肪と比較して脂肪滴の体積が小さく、幹細胞が成長しやすい環境が保たれているため、耳後部から採取された脂肪組織の方が、得られる幹細胞の「数」と「質」の両面で優れているとされています。
また、耳後部は目立ちにくい部位であり、傷跡が残りにくいため、患者様の心理的負担も軽減されます。
採血前の食事制限は必要ですか
特別な制限はございません。通常通りのお食事で問題ありません。
手術をしたあとは、どのようにケアすればいいですか?
施術後はすぐにご帰宅いただけます。切開はごく小さく、当日からシャワーも可能で、日常生活に大きな支障はありません。
また、当グループでは、術後の傷や痛みに対するご不安を軽減できるよう、必要に応じて電話連絡などで丁寧にフォローアップを行っております。
幹細胞治療を受ける場合、詳しい説明を聞けますか?
はい、治療を受ける際には、医師が丁寧にご説明いたします。ご不明な点があれば遠慮なくご質問ください。内容を十分にご理解・ご納得いただいたうえで、治療に進んでいただくことが何より大切です。
幹細胞治療を受けるにあたり、どのくらい時間がかかりますか?治療は痛いですか?
培養幹細胞療法を受けるには、まず採血と皮膚組織の採取を行い、その中に含まれる幹細胞を取り出して培養します。
培養には約1か月を要し、その後に点滴による幹細胞投与が可能となります。点滴はおよそ40〜60分かけてゆっくりと行われます。
皮膚採取は局所麻酔で実施し、感覚としては歯科治療と同程度です。採取部位は約5mm程度と小さく、1か月ほどで傷跡もほとんど目立たなくなります。
【安全で純粋な幹細胞培養技術と培地】
https://stemcells.jp/technique/
効果が出るまでどのくらいの時間がかかりますか?
幹細胞治療は効果実感に個体差が大きいのですが、3ヶ月から半年を目安にお考えください。
重大な合併症はありますか?
日本国内では、幹細胞投与後に肺塞栓による死亡例(因果関係は不明)や、米国において眼窩内への投与により失明に至った症例などが報告されています。
当院では、細胞の品質管理や投与方法に関して厳格な基準を設け、安全性を最優先に治療を行っております。
現在までに延べ16,000例を超える患者様に治療を提供しておりますが、重大な合併症の報告は一例もございません。
現在、幹細胞で治療できる疾患にはどのようなものがありますか?
当院の再生医療等提供計画(厚生労働省受理済み)では、以下のような疾患に対するご相談および幹細胞治療を提供しております:
加齢に伴う老人性皮膚変化、動脈硬化性心血管病変、変形性関節症、頭髪脱毛症、免疫老化、骨吸収性歯科疾患、2型糖尿病(T2DM)、陳旧性脳梗塞、1型糖尿病(T1DM)、女性ホルモンの乱れ、神経変性疾患、男性の勃起障害 など。
詳細につきましては、当院スタッフまでお気軽にお問い合わせください。
【再生医療等提供計画(治療)の一覧】
https://saiseiiryo.mhlw.go.jp/published_plan/index/2
ガンに罹患している場合、幹細胞治療を受けることができますか?
原則として、活動性のある悪性腫瘍がある方には幹細胞治療を行っておりません。治療歴や状態により個別に判断いたします。
幹細胞はガンになるかもしれないと聞きましたが、どうなんでしょうか?
幹細胞そのものがガン化するという科学的根拠はなく、国内外の研究においてもそのような報告は確認されていません。
22.5億の幹細胞を投与すると肺塞栓は起こりませんか?
幹細胞の培養完了後および投与前という2つの重要な段階において、当院では細胞の凝集(セルクラスター)を防ぐための工程を適切に行っております。
また、当院が独自に開発した培養基を用いることで、培養された幹細胞のサイズは他の市販培養基に比べて約20%小さくなっており、それにより肺塞栓などのリスクをさらに低減することが可能となっています。
幹細胞製品はどこで培養されているのですか?
当院のすべての患者様の幹細胞は、院内に設置された幹細胞培養室(CPC)にて一貫して培養されています。
使用されるすべての細胞培養設備は、厚生労働省より「特定細胞加工物製造届出」の受理を受けており、さらにISO 9001の認証も取得済みです(AOビル分院は現在申請中)
当院の幹細胞培養技術と培地について
2018年、ケンブリッジ国際幹細胞シンポジウムにて、自作の無血清培地(HELENE Medium)の成果を発表しました。1点目は、HELENE Mediumでは他の市販の培地よりも多くの細胞を同じ期間で培養できること、2点目は、HELENE Mediumで培養した間葉系幹細胞の大きさが最も小さいことである。幹細胞が小さいほど、線維芽細胞に分化しにくいという学術的な根拠があります。 以上の2点を総合して、耳の後ろから採取した脂肪組織には、MSCが含まれていることが確認されました。採取した脂肪の量は、大腿部や腹部と比較すると少ないですが、当社独自のラボ技術とHELENE Mediumにより、1ヶ月で最大22.5億個のMSCを培養することが可能です。
【安全で純粋な幹細胞培養技術と培地】
https://stemcells.jp/technique/
なぜ当院だけが22.5億の幹細胞投与を提供できるのですか?
当院が独自に開発した無血清培地(HELENE Medium)に加え、垂直型の培養容器、そして経験豊富な細胞培養の専門スタッフ——この三要素が揃うことで、幹細胞の品質を維持しつつ、最大22.5億個の幹細胞の培養および投与を実現しています。
いずれが欠けても、この水準の品質と数量は達成できません。
どのようにして22.5億の幹細胞数を確認しているのですか?
当院では幹細胞の培養完了後、以下の3段階の確認プロセスを実施しております。
まず、autoMACS磁気ビーズ分離装置を用いて、対象が幹細胞であることを確認します。
次に、Countess FL III自動細胞計数装置により、幹細胞の実数を正確に測定します。
さらに、当院が独自に開発したAI画像認識システムを用いて、幹細胞の生存率を評価します。
これら3つの工程すべてをクリアした細胞のみが、医療部門に引き渡され、投与処置に使用されます。
【当院の幹細胞培養室について】
https://stemcells.jp/lab/
年をとっても幹細胞療法は受けられますか?
当院の再生医療等提供計画(厚生労働省受理済み)では、原則として対象は18歳以上と定められております。ただし、1型糖尿病の患者様に関しては、6歳以上であれば適応としています。高齢の方でも全身状態に問題がなければ治療可能です。医師が事前にしっかりと適応を確認いたします。
ヘレネクリニックで行う治療は、届出をしていますか?
はい。当院は厚生労働省に「再生医療等提供計画」を提出し、法令に基づいた適切な体制で治療を実施しています。